インプラント治療とは、歯を失った部分に人工の根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。埋め込まれたインプラントは、骨としっかり結合して固定されます。人工歯は、患者様に合わせて一本ずつ作製するため、噛み心地や見た目は、天然の歯とほとんど変わりありません。
目次
こんな方のための
インプラント

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差し歯がよく外れて
不自由前歯が2つとも差し歯で、いつもグラグラするのが気になっていたところ、ふとした弾みでポロっと取れてしまいました。歯医者さんへ治療に行くまでの数日は笑顔もつくれず、人と話すことも恥ずかしく大変でした。こんな経験は、できればもうしたくはありません。
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歯周病で歯が
抜けてしまった来年には定年。これからは第2の人生として旅行に行ったり趣味に時間をかけることが楽しみ。しかし、数年前から歯周病と言われていて、だんだん歯が抜けてしまって、このまま放っておくと総入れ歯になってしまう・・・。
残りの人生は全国の美味しい物をたくさん食べたいし、人生を充分に満喫したいので総入れ歯で不自由な思いだけはしたくないです。 -
後回しにしていた
自分の歯をしっかり
治したい今までは子供達に何かとお金が掛ってしまい、自分の歯のことは後回しでした。しかし、もう子供も独立。この機会に今まで放置していた自分の歯をしっかりと治して健康に過ごしたいと思っています。
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入れ歯しか方法が
ないといわれた・・・右の奥歯が2本も無い状態で、歯医者さんに「もう入れ歯しかないよ」と言われたのがショックです。まだ30代で入れ歯にするのは、どうしても嫌です。
失った歯を放置することで起こる問題
「歯はたくさんあるから、1本ぐらいなくても良いでしょ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これは大きな間違いで、体のそれぞれの組織に役割があるように、歯の1本1本にも役割があるのです。例えば、1本の歯が抜けてしまった状態を放置していると下記のようなことが起こります。
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歯が伸びてくる(出てくる)
例えば、上の歯は下の歯がなくても、噛む機能を維持しようとして、噛む相手を探して伸びてきてしまうのです。そうなると、後に下の歯を入れる際には、噛み合わせがズレているため、上の歯を削る必要がでてきます。
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歯が移動したり、倒れる
歯がない部分に歯が移動してしまったり、歯が斜めに倒れこんでしまうと、歯列矯正が必要になります。噛み合わせの不良は、全身のバランス、全身の健康にも大きな影響を与えてしまいます。
このようなことから予防するために、歯を補う治療が必要になります。
インプラント・ブリッジ・
入れ歯の違い
失った歯を補うための治療方法は、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つに分けられます。ここから、それぞれの治療の特徴についてご説明いたします。
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ブリッジのメリット・
デメリットメリット
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失ってしまった歯の両隣に被せ物をして、橋をかけるブリッジ。取り外したり、装置を洗ったりする手間がありません。また、しっかりと両隣の歯に固定されているために、違和感なく、美味しく食事をすることができます。
デメリット
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ブリッジは両隣の歯で支えている2本の歯にも負担がかかってきます。支えている歯には、想像以上に大きな負担がかかるため、状態にもよりますが10年ぐらい経つと支えている歯が抜けてしまうことも。また、支える歯の周囲を削って被せ物をするので、健康な歯まで削らなければならないというデメリットもあります。
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入れ歯のメリット・
デメリットメリット
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入れ歯には保険が適用されるため、非常に安く、手軽に作ることができます。また、健康な歯を削る必要があるブリッジに比べて、健康な歯を削る必要がなく、取り外せるので簡単にお手入れが可能です。
デメリット
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違和感がある
口の中はとても繊細にできているため、 補う歯の本数が多くなるほど、口の中に違和感が出てきます。
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味や温度を感じにくい
入れ歯を支えるための床(上あごを覆う部分)がある入れ歯になってしまうと、食べ物の味や温度を感じにくくなってしまいます。
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支える歯に負担がかかる
部分入れ歯の場合、両サイドの歯にフックのようなものをかけ、入れ歯を固定します。支える歯は、噛むたびに上下に揺さぶられ、負担がかかり続けます。
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手間がかかる
取り外し式なので、汚れたらキレイにするために毎日、手入れをしなくてはなりません。手間がかかるだけではなく、「他人に見られると、歯の無い姿がとても恥ずかしい」という精神的な負担やストレスにもなります。
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痛い、噛めない
食べ物がはさまる、痛いなどの理由で「しっかり噛む」ということが難しくなる可能性があります。
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アルツハイマーになりやすい
総入れ歯の人と自分の歯が10本以上残っている人を比較した場合、総入れ歯の人の方が明らかにアルツハイマーになりやすいという実験データが出ています。しっかりと噛めない場合、脳に刺激が伝わらず、記憶をつかさどる海馬の機能と運動能力が低下してしまいます。
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インプラントの特徴
インプラントは、人工の歯の根を埋め込む治療方法です。自分の歯のようにしっかり噛むことができ、第二の永久歯とも呼ばれています。
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check限りなく自分の歯に近い
ブリッジや入れ歯と違って、インプラントは自分の歯と同じように骨で支えられています。そのため、噛んだときの感触や噛みごたえが限りなく自分の歯に近い感覚となります。
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check好きなものを食べられる
硬いものやくっつきやすいものなどもしっかりと噛むことができます。そのため、柔らかいものばかりを食べるよりも栄養をとることができ、全身の健康に繋がります。
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check認知症予防
しっかり噛むことは、認知症の予防に繋がることが証明されています。また、食べ物や見た目を気にすることなく生活できるのでストレスを軽減することもできます。
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check長持ちする
インプラントの寿命は長く、しっかりメインテナンスしているとほとんど永久的に使うことができます。
デメリット・リスク
・外科処置が必要になる
・定期的なメインテナンスが必要
・入れ歯やブリッジに比べて費用が高額
・骨が足りない場合、骨造成が必要になる場合がある -
後悔させない
インプラント治療を
研歯科クリニックでは、患者様に安心して治療をお任せいただき、「インプラント治療を選んでよかった」と思っていただけるよう3つをお約束します。
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CTによる正確な診断
インプラント手術は、失敗例のほとんどが「診断ミス」によるものです。 顎の骨が足りないところに埋め込んでしまったり、2次元のレントゲン画像だけで診断をおこなってオペの段階で想定外の状態だった・・・などという理由です。そのため、いかに準備を整え、適切な治療計画をたてられるかが重要となります。CTレントゲンで事前に顎の骨の状態を把握することで、失敗のリスクを回避できるよう正確な診断をおこないます。
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ていねいで分かりやすい説明
患者様がインプラント治療に対して抱く、不安や恐怖心をできるだけ和らげたいと考えています。そのために、治療前には3D画像をご覧いただきながら、分かりやすく、ていねいにご説明いたします。一般的に歯科治療の説明は、患者様にとって分かりにくいものですが、画像を見ながら説明を受けることで、安心感が増すという声を多数いただいております。
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治療技術への自信
院長をはじめ、当院に所属する歯科医師は外科処置を得意としております。国内外の研修会に積極的に参加し、それぞれの歯科医師が治療技術の研鑽を積むことで、自信をもってインプラント治療をご提供いたします。
インプラントの手術が
怖い方へ
インプラントと聞くと「手術が怖い」「治療中は痛いんじゃないか」と思われる方も多いのではないでしょうか。ケースにもよりますが、親知らずを抜くような手術で、手術に伴う痛みも同程度だと考えてください。また、全身麻酔ではなく、通常の抜歯と同じように局部麻酔をして、約1時間~2時間程で手術は終了します。術後の腫れについても、2~3日経てばほとんどは引いていきます。
当然ながら、不安な気持ちになられることかと思います。それでも、自分の悩みを抱えたまま生きて行くのと、少しの間、手術の恐怖と戦うのとどちらを選びますか?研歯科では、インプラントの豊富な知識をもったスタッフがしっかりサポートしますのでご安心ください。

インプラントの値段だけ
見ていませんか?
「インプラントは値段が高い!」このように考える方もいらっしゃいます。たしかに、インプラントは1本あたり40万円程で、保険の入れ歯に比べれば高額です。しかし、保険の入れ歯は当面の機能は回復しても、長期的なお口の健康にダメージを与えてしまいます。患者様には、「値段」で治療方法を選択するのではなく、10年20年後も健康に過ごせるための治療方法を選択していただきたいと考えます。

研歯科からのメッセージ

1本1本の歯が大切な
役割を果たしています
「食べることができれば、喋ることができれば問題ない。」というわけではありません。1本1本の歯の役割は軽視されがちですが、大切な体の一部であり、私たちの体全体の健康を保つ重要な役割を担っています。
例えば、体の一部である小指が無くなってしまったらどうでしょうか。「小指が元に戻るなら、どんなことだってするのに!」と思いませんか?失った歯をインプラントで元に戻すということは、無くなった小指にチタンの骨を入れて回復させるということと変わりません。
歯の価値について
考えてみてください
大切な家族や友人と美味しい食事をじっくりと噛んで味わうことができたり、旅行に行ったときにも何にも気にせずに旅行を楽しむことができ、口元を気にせずに自信を持って満面の笑顔で写真に写ることができる。
これらは、私たちが人生を豊かに生きていくための基本的な部分なのではないでしょうか。この基本的な健康があってはじめて、楽しさや豊かさを感じることができるのです。今まで後回しにしてきたご自身の健康のため、生活や人生の豊かさを満喫するために、一緒に歯の価値について考えていきましょう。
記事監修者:研歯科クリニック 院長 井出研一鶴見大学歯学部卒業。治療技術・知識の向上のため、ニューヨーク大学、ハーバード大学、ペンシルバニア大学など、国内外の研修会へ参加。横浜市中区の研歯科クリニックの院長として「20年後まで長持ちする治療」を目指し、日々の診療に取り組む。