お口の中のお掃除は、大きく2つに分けられます。1つ目は、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使ってお手入れする「セルフケア」。2つ目は、歯科衛生士が専用の器具を使ってクリーニングをする「プロフェッショナルケア」です。この両方のケアをおこなうことで、お口の健康を保つことができます。
このような方はクリーニングが必要です

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歯のステイン(着色)が気になる
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歯茎から血が出る
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自分の口臭が気になる
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歯を舌で触るとザラザラ
している -
お口の中がねばついている
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半年以上歯医者に行ってない
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歯磨きをしているから歯医者には
行かなくていいと思っている
歯のクリーニング(PMTC)について
歯科医院で受けるクリーニングのことをPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)といいます。PMTCとは、専門の知識と経験をもった歯科衛生士が、セルフケアでは落としきれない歯石やバイオフィルムなどの汚れを専用の器具を使用して、徹底的にとり除きます。
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バイオフィルムとは?
バイオフィルムとは、歯垢によってできる細菌の塊です。ヌメヌメした汚れで、歯磨きなどのセルフケアではとり除ききることができません。歯の表面にバイオフィルムがついていると、歯垢や歯石、着色がつきやすくなるという悪循環が起こり、虫歯や歯周病の原因となります。
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クリーニングの頻度について
どんなに徹底的なクリーニングをおこなっても、バイオフィルムは繰り返しつくられます。お口の中を清潔な状態に保つためには、このバイオフィルムが再構築されるまでにクリーニングを受けていただくことが必要です。バイオフィルムが再構築される期間(約3カ月~5ヶ月)と、患者様のお口の中の状況を把握した上で、適切なクリーニングの頻度をご提案いたします。
歯のクリーニングによる効果
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虫歯・歯周病予防
細菌の塊である歯垢(プラーク)は、歯を少しずつ溶かし、虫歯の原因となります。また、歯垢が歯茎の縁や歯周ポケット内に溜まることで歯周病の原因にもなります。歯垢や歯石、バイオフィルムなどをとり除くことで、虫歯や歯周病から予防することができます。
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着色除去
コーヒーや紅茶、ワインなどをよく飲まれるやタバコを吸われる場合、着色しやすくなります。また、唾液の性質や生まれ持った歯の質によっても着色しやすくなることがあります。専用の機械で歯の表面をクリーニングすることで、着色をとり除き、新たな着色をつきにくくします。
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口臭予防
口臭の原因となる歯垢。歯のクリーニングで歯垢やバイオフィルムをとり除くことで、お口の中の細菌の数が減少し、口臭予防につながります。また、磨きの残しがある場合に正しい歯磨き方法をお伝えして、磨き残しが減ることも口臭予防になります。
研歯科クリニックから患者様へ

当院は、患者様の大切な歯を抜いたり、削ったりすることなくできる限りお守りしたいと考えております。そのためには、痛いところがなくても、定期的にクリーニングを受けていただくことが何よりも大切です。患者様のお口の健康をサポートするため、歯科衛生士一同、日々知識・技術の向上に努めております。この先、ずっとご自身の歯を大切にしていきたいとお考えの方は、研歯科クリニックにお任せください。
記事監修者:研歯科クリニック 院長 井出研一鶴見大学歯学部卒業。治療技術・知識の向上のため、ニューヨーク大学、ハーバード大学、ペンシルバニア大学など、国内外の研修会へ参加。横浜市中区の研歯科クリニックの院長として「20年後まで長持ちする治療」を目指し、日々の診療に取り組む。