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2016.04.24

歯周病と動脈硬化!!

こんにちは。
歯科医師の野崎です。

今日は歯周病と動脈硬化!!

動脈硬化とは動脈の内側で血液中の脂肪や白血球などがかゆ状にくっついて溜まり、血管が硬く狭くなることです。溜まったものが壊れると血栓を作り、血管を完全に塞いでしまうことがあります。これが◯◯梗塞です。心筋梗塞、脳梗塞がこれにあたります。脳卒中はがんに次ぐ日本人の死因第2位です。

歯周病と動脈硬化の両方にかかっている人はとても多いです。
動物実験では歯周病菌が動脈硬化を起こす仕組みはわかっていますが、人間の体の中でも同じように起きるのかまでははっきりとはわかっていないのが現状です。

歯周病にかかっている人は歯ブラシで出血を起こします。
出血を起こすと歯茎の周りにいる歯周病菌が血中に侵入します。
菌血症と言われる状態です。
血中に菌がいっぱいいるのでそれを退治しようと炎症性物質が血中に放出されます。
炎症性物質が多くなると血管が硬くなり、動脈硬化が起こりやすくなります。

2012年にアメリカ心臓病学会が発表した内容では、歯周病と動脈硬化に確実な因果関係があるとは明確には言っていません。歯周病を治すことで動脈硬化が改善するのかは、今様々な研究者が研究を重ねている最中です。
しかしだからといって全く関係のない話ではありません。
歯周病は確実に全身に影響を及ぼします。
なるべくより健康な状態を維持するために、ご心配な方は歯医者に行くことをお勧めします。