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2016.03.15

歯周病と腎臓病!!

こんにちは。
歯科医師の野崎です。

今日の話は「歯周病と腎疾患」!!

腎臓の役割は、血液が運んできた体内の老廃物をろ過し、尿として体外へ出すことです。
腎臓の機能低下が慢性的に続く状態を慢性腎臓病といいます。
慢性腎臓病が進行し腎不全になると老廃物を除去できなくなり、最終的には透析や移植が必要になってしまいます。

歯周病が慢性腎臓病の原因の一部かもしれない!!

慢性腎臓病を引き起こす代表的な原因は糖尿病加齢喫煙で、他に高血圧糸球体腎炎自己免疫疾患なども挙げられますが、原因がよくわからないことも多いのです。
しかし、以前は原因不明とされたもののうち、一部は歯周病が関係しているかもしれないと言われるようになりました。

歯周病が治ると慢性腎臓病も少し改善する!?

歯周病の方は血中に炎症物質が増加しています。
つまり全身が軽い炎症状態になっていて、歯周病が改善しない限り長時間続いてしまいます。
その状態が腎臓にも悪い影響を及ぼすかもしれないと考えられるようになりました。
慢性腎臓病と歯周病の両方にかかっている患者さんに歯周病を治したらどうなるか調べた研究では、歯周病が治った場合に慢性腎臓病も少し改善するという結果でした。

口と体は繋がっています。
歯医者だって少しは役に立つのです。
ぜひ定期検診をお勧めします!!