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2016.01.23

糖尿病の方は歯周病になりやすい!!!

こんにちは。
歯科医師の野崎です。

最近一段と冷え込んでいますが体調は崩されてはいないですか。

今日の話は「糖尿病の方は歯周病になりやすい」です。

糖尿病の方は歯周病にかかりやすいことがわかっています。
糖尿病の方が重度の歯周病にかかっている場合に、糖尿病の検査値がなかなか下がらない傾向にあることもわかっています。
ですが、歯周病を治療すると糖尿病の検査結果が良くなるということについては、今の時点でまだ結論が出ていません。

そもそも糖尿病とは

血中の糖を細胞内に取り込むインスリンの作用が弱まり、高血糖状態が続く病気です。

症状としては唾液量が減ったり血液の流れが悪くなったり、免疫力が弱くなったりします。放っておくと様々な臓器に合併症を引き起こします。

糖尿病になるとインスリンが効きにくくなり、高血糖状態が続きます。すると体中のタンパク質が糖とくっつき、それを白血球が敵と間違えて攻撃するので、歯周病も含め全身に炎症が起きやすくなります。

また、白血球の機能も下がり免疫力が低下するため、歯周組織を構成する細胞にも機能異常が起こります。

そして、歯周病巣内でマクロファージが歯周病菌を食べると炎症性部質を産生します。この炎症性物質や歯周病菌のもつ毒素がインスリンの働きを阻害すると考えられています。

糖尿病の方が歯周病に罹患しやすく、悪化しやすく、治癒しにくいのはこうした仕組みのためです。

お口の病気は全身に影響します。
ぜひ一度検診を受けてみるのはいかがでしょうか。