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2015.07.19

ばいきん?細菌?

こんにちは。
歯科医師の野崎です。
梅雨も明けて夏が始まりましたね。

今日は菌のお話。
菌の世界は人間の社会ととてもよく似ています。
そこの環境に適応し、似た仲間たちと集団を形成し、それぞれが役割を担う。

発生学から考えると生物の最初は腸と口だけ。
腸と口は実は、細菌と言われるちっちゃな生命の住処として作られたものです。

それが食べて排泄するという便利なシステムを持った生物を作り、その生物が移動を始めより良い環境を作り上げるように脳という司令塔を作りました。

つまり口腔内細菌と腸内細菌はお互いに協力し合い、脳に伝達物質を送って
より良い環境を作り上げたのです。

そしてその環境が、最も整ってきたのが人間です。動かないで生命維持をできる環境を整えたのです。

腸と口、そして全身、皮膚にも細菌が存在しないと人間は生きていけない。
それほど人間には、細菌も必要なんです。

しかし、異常に増殖すると体の方が弱っていくのも事実です。
つまり悪玉菌と言われる体を破壊していく細菌がたくさん育ってしまうのです。

体が弱るとこの悪玉菌と言われる細菌が異常に増えていまい、脳がコントロールが効かなくなってしまいます。

口腔内細菌は中でも濃縮された細菌です。唾液という抗菌力をもった中で生き残ることができるのですから。

ではその悪玉菌と言われる口腔内細菌は何をしているのでしょう。

まずは唾液の力を弱めるように体の体力を落として血液循環を悪くします。つまり筋肉を動かなくしてしまうのです。

舌、頬が動かなくなると血流不全を起こします。そのため筋肉の活動が悪くなり補助的な呼吸を始めます。
口呼吸です。

口呼吸による適度な乾きが湿地帯のような環境を築きバイキンを大量に保存するようになります。
歯は、絶好の隠れ家です。

そうやって菌は自分達にとって都合のいい環境にコントロールしていくのです。
すごいですね。

このように菌の好き勝手にさせないためには菌の数を減らしてあげることが一番です。

そのためには何をしたらいいのでしょう。

そう。

歯ブラシですね。

食べたら磨くという習慣が体全体に影響を与える。

皆さんのお口の中の悪玉菌、必要以上に増えてはいませんか。