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2011.10.26

ためになる歯科の話~骨粗鬆症の薬にご用心

みなさんこんにちは。歯科医師の林です。
今回はお薬に関するお話です。
さっそくですが「体の治療と歯の治療は別物」と思っていませんか?ところが、体の治療と歯の治療にはとても深い関係があります。全身疾患の治療ために服用している薬が歯科の治療に影響を与えることはしばしばあるのです。
その中に「ビスフォスフォネート系薬剤」があります。これは骨粗鬆症の治療薬としてたいへんポピュラーで、また、がんの骨転移の治療にも使われているすぐれた薬です。
ところが、これを継続的に使っている患者さんが歯科の外科的な治療(たとえば抜歯など)を受けると、それをきっかけに顎の骨が部分的に死んでしまい(壊死)、そのまま放っておくとばい菌が入って骨が腐ってしまうという重大な副作用を起こすおそれがあります。
歯科治療を受ける際には、現在使っているお薬を持参していただくか、お申し出ください。
薬の副作用を防ぎ、安心・安全な歯科治療を受けていただくためにとても大切なことですね。
ぜひご協力をお願いいたします